はじめに |
|
この小説は、自分が登録しプレイしていたブラウザ型無料オンラインゲーム『百花繚乱ENDLESS BATTLE』をノベライズ化したものです。 この『ENDLESS BATTLE』(以下EB)自体は昔からプレイしており、色々な方と交流させていただきました。 基本的に文字と数値だけのゲームだったのですが、気が付いたらその中で自分は 「このシステムって、こういう光景になるんじゃないのかな」 「こんな状況からこういう風になるんじゃないのかな」 と想像しながらプレイするのが普通になっていました。 このEB自体メジャーな部類の無料オンラインゲームのはずなので、 自分以外にもこのようなことをしている人はいるはずと思っていたのですが、 実は意外とおらず自分が珍しい人種だというのが発覚したのです。 だからといってそれを表現したくないかというと別問題で、むしろ「書いてみたい」という願望の方が強まっていきました。 そんな中、以前から交流のあった桃さんという方から、新しいEBを作るという話を聞きました。 正式運用前のテストプレイ時から登録させていただき、非常に面白いEBであることを確信しました。 そして、その桃さんにダメ元で相談させていただきました。 「このEBをノベライズしてもよろしいでしょうか?」と。 桃さんからすれば「人の作った物で勝手にそんなことするな」と言われてもおかしくない立場なのですが、 なんと「是非ともノベライズ化して、このEBを盛り上げてください」と大変嬉しい返答を頂いたのです。 更に話を聞きつけた他のプレイヤーさんからも「こういうのはどうでしょう」といった意見、 そして「小説内に皆さん出てみませんか?」といった募集を行ったところ30人近くもの方々から応募を頂きました。 この期待を背負って、2007年4月に用意したブログにて連載を始めました。 当初は色々な迷いがあったり、自分自身大学4年という卒研やら就活やらで忙しかったりなど、 話自体が方向性を見失いそうになったりしましたが、どのような結末になるか決まった後は書くペースも速くなりました。 結局連載期間は2年半、話数は140にもなる過去最高の長編となりました。 それだけの期間と話数になったためか、自分の中では一番思い入れのある作品になりました。 現に、何かゲームをする際にキャラの名前は大抵この作品から取ります。 特に目黒に関してはそれが一番強く、モンハンの1stキャラとして外見から特にこだわっていたりします。 それだけの思い入れがある作品ということもあって、たまに読み返してみると 「ここはこうしたかったな」 「こんな展開にしたら良かったかも」 と思ったりするのです。 更に誤字脱字があまりにも酷く、これらをちゃんと修正した形でもう一度発表したい。 そう思い、この完全版を作ろうと決意したわけです。 本当はやると言っていた『ツクール版』も作っていきたいのですが、両立は厳しいと思われるので、 そこで使いたかったシーンも盛り込んで書いていこうと思います。 完全版自体いつ終わるか分かりませんが、途中で投げ出すことなく書いていこうと思います。 もうこのEBを引退してしまい、「何を今更」と思われても仕方ないかもしれませんが、 それでも一人の物書きとして納得のいく物を書きたいという意思がありますので、 理解していただけると非常に幸いです。 それでは、どうぞこの完全版をお楽しみください。 |